矢作産業株式会社

自動車ボデーの試作会社です。トヨタ車の歴史と共に、未来の車を作り続けてきました。

矢作のものづくり

本社工場

〒471-0036 愛知県豊田市広久手町7丁目2番地

昭和39年(1964)に工場として完成し、翌年本社として稼働開始。車両に即組み付ける部品を生産しています。
工場内は、主にエンジンまわりのフッ素樹脂コーティング部門、同じくエンジンまわりの樹脂成形の部門に分かれ、少量号口と呼ばれる量産品も製造。
また、御船・藤岡両工場から納品先への出荷拠点としての役割も担っています。

樹脂

フッ素コーティング

第一製造部 部長
岡村 陽一

「本社工場では市販車に使われる量産部品を日々生産しており部門は大きく分けると2部門あります。
まずは塗装部門ではトランスミッション内部のギヤ軸受け部ワッシャーや車輪の内輪差を制御するディファレンシャルギヤ部のプレートの塗装を担当。駆動部分はその性質上、熱や摩擦の影響を受ける為「機能系の塗装(コーティング)」をするところが一般的な塗装との違いです。
一方、樹脂部門では文字通りプラスチック部品の製造を行っています。エンジンとラジエターをつなぐ冷却ホースの接続部品は水漏れ厳禁部品。またオイルポンプ内の機能部品は耐熱・耐久性が求められる樹脂部品であるものの強度も求められます。
部品の品質要求がかなり細かいので、現在は人の目で確認していますが徐々に自働化を進めています。かつては鉄やアルミであった部品を軽量化とコストダウンの為に樹脂への切り替えが進んでいるので今後ますます伸びるのではないでしょうか?
また、最近力を入れている「少量号口・多品種少量生産」の重要拠点にもなっています。

「コボタ」というロボットを使い、パソコンで軌道の指令をし、部品のセットを行う。

樹脂金型整備。空気が入ることにより不純物がたまるため、頻繁に除去して部品の精度を上げる。

樹脂成形では熱がポイントとなるため、温度管理も徹底し、入れるスピードなどタイミングも調整。

手拭き塗装。機械や流れ作業ではできない塗装は、現在も手作業で行っている。

外観検査機作業。ベルトコンベアで進めてきた塗装については、カメラで見て確認し精査。

部品ごとに製作を進めやすくするサポート器具「治具」を使い、アンダーカバーを組み付ける。

昼前と夕方にミーティングを実施。営業・品質保証部・物流が納品の段取りをするため情報を共有。

本社の品質管理部では、1つの試作部品に対して、様々な角度から数日間かけてくまなく検査する。